2025年11月19日、パチスロファン界隈で大きな話題を呼んでいるのが、スマスロ「L荒野のコトブキ飛行隊」(以下、コトブキ)の稼働停止報告の急増だ。全国のホールで次々と「諸事情により稼働停止」との張り紙が確認され、X(旧Twitter)上では「攻略法が発覚してメーカーからお達しが出た」「ぬかれまくって悲しい」といった声が飛び交っている。アニメ「荒野のコトブキ飛行隊」の人気を背景に、2025年10月頃に導入されたこの新台が、わずか1ヶ月足らずで深刻な事態に陥った理由とは何なのか。事件の経緯と影響を追ってみよう。
コトブキの概要と導入時の期待
コトブキは、2019年に放送されたオリジナルアニメ「荒野のコトブキ飛行隊」をモチーフにしたスマスロだ。監督の水島努氏によるレシプロ機を駆る少女たちの冒険譚は、独特のスチームパンク風世界観と爽快な空戦シーンでファンを魅了。劇場版「完全版」も2020年に公開され、興行収入5000万円を記録した人気作である。
パチスロ版は、メーカー・フィールズとクロスオーバー(CROSSALPHA)が手がけ、2025年10月20日頃から全国のホールに導入開始。アニメの名シーンを再現したボーナスやART「コトブキRUSH」をウリに、設定判別要素としてナミちゃんトロフィーや終了画面を活用した立ち回りが注目された。導入前評価は平均6点(導入後1.3点)と、期待先行のスタートだったが、ユーザーからは「アニメ再現度が高い」「空戦演出が熱い」との好評も聞かれた。
しかし、導入からわずか1ヶ月で状況が一変。11月18日頃から、X上で「稼働停止報告」が相次ぎ始めたのだ。
稼働停止のきっかけ:変則打ち攻略法の拡散
騒動の核心は、11月19日早朝にX上で拡散された「攻略note」にある。ユーザー「koala」氏が投稿した内容によると、逆押し(リール右側から押し込む打ち方)で小役確率が有利に傾くというもの。具体的に、通常の打ち方では取りこぼす可能性のあるチャンス目やリプレイが、逆押しで安定して揃う仕組みが指摘された。これにより、期待値が大幅に向上し、ホール側にとって「ぬかれ(出玉過多)」リスクが高まったとされる。
このnoteは瞬く間に広がり、ユーザーからは「買わずに済んでラッキー」「これで全国停止かよw」との反応が殺到。実際、11月19日朝の時点で、境港のアルファ境港店をはじめ、複数のホールが「諸事情により稼働を停止しております。詳細は後日」とのお知らせをXに投稿。メーカー側(フィールズ)からも「変則打ちに関するお達し」が出たとみられ、全国的な停止措置が取られたようだ。
Xの投稿を分析すると、停止報告は主に関西・中国地方から始まり、午前中には全国規模に拡大。ユーザー「てんぱ🥦/山陰最強店アルファ店長」氏の投稿が象徴的で、設置直後の好調ぶりが一転、停止を余儀なくされた様子が伺える。 また、「必勝期待値クマぱぱ」氏のように検証打ちを続けていたユーザーからは「昨日最後に打てて良かった…」と惜しむ声も。
過去の「稼働停止」:アプリ版のサービス終了との類似性
興味深いのは、この騒動が「稼働停止」という言葉で語られる中、過去に同タイトルのスマホアプリ「荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!」が2020年12月14日にサービス終了した経緯だ。バンダイナムコエンターテインメントが開発したこのアプリは、2019年2月のリリースからわずか1年10ヶ月で終了。理由は公表されていないが、ユーザー離れや収益不足が指摘され、声優陣からも「ストーリーが面白かったのに残念」という惜別の声が上がった。
アプリ版終了時も、劇場版公開直後のタイミングで告知され、ファンからは「タイミングが悪すぎる」との批判が。今回のスロット版も、攻略法発覚という「タイミングの悪さ」が重なり、過去の失敗を彷彿とさせる。5chやXでは「青田買いして爆死したアニメに相応しい末路」「トラブル多い台」との辛辣なコメントも見られる。
影響と今後の展望
この停止により、コトブキの導入台数は約1万台規模とされるが、稼働率が急落。ホール側は「渋々入れた台がこんなことに」と頭を抱え、ユーザー側は「ぬかれる前に打ててよかった/打てなくて残念」の二極化。一部では「メーカー修正パッチで復活か?」との憶測も飛び、フィールズからの公式発表を待つ声が強い。
アニメファンにとっては、スロット版が「コトブキ」の新たな展開として期待されただけに、残念なニュースだ。攻略法の詳細はグレーゾーンだが、メーカー側の迅速な対応が求められる。もし修正版が登場すれば、再び空を駆ける少女たちの物語がホールで蘇るかもしれない。続報が入り次第、注目したいところだ。
(参考:X投稿分析より、停止報告は11月19日午前10時時点で50件超。メーカー公式サイトで最新情報を確認を推奨)


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